ノートPCが必要になったのでChromebookを買ってみたの続きになります。前回はAcer C720 ChromebookというChromebookを購入して外観を紹介しました。今回はC720を実際に使った感想とChrome OSについて紹介します。

C720 Chromebookを使ってみて

まずはじめにC720 Chromebookについてですが、ノートPCとしてはすごいというものではありません。ノートPCとしての性能面は、ネットブックよりいいとはいえ最低限のレベルです。さらに液晶はまぁ見れなくもない程度の液晶です。ここらへんは$199なりのノートPCです。

ただこのようなノートPCとしての欠点がありながらChrome OSというすごく軽いOSのおかげでこのWindowsだったらブートするだけでいっぱいいっぱいのしょっぱいPCが魔法のように使えるPCになります。まずブートがすごくはやいです。マジで10秒くらいで起動してログイン画面にいきます。PCのスペックのわりにChrome自体の動作も問題ないくらいサクサクと動きますし、動画再生も問題ないです。

バッテリーについては、ほぼほぼ表記通りの7時間ぐらい持ちました。ヘビーに使うための要素がすくないですのでこんなものかなと思います。あとキーボードも英語配列なので日本語配列のキーボードを使っている方にはなれも必要かもしれません。またキーボードにはランチャーメニューを表示する検索キーがあったり、キーボード1列目が特殊な動作をするキーがいっぱいならんでいます。

キーボード

トラックパッドは、Macにおけるトラックパッドと似たような感じで少しだけですが、カスタマイズも出来ます。

トラックパッド

Chrome OSについて

Chromebookと呼ばれるPCにはChrome OSというGentoo LinuxをLinuxのディストリビュージョンをベースにしたOSが搭載されています。Chrome OSはその名の通り、LinuxのカーネルにChromeとChromeに最適化されたウィンドウシステムが乗っているだけのOSになります。なのでChrome以外のLinuxのソフトが動作しないのはもちろんのことChrome OSに最適化されたソフトも存在しません。動作するものは、ChromeとChrome WEBストアで配信されているWEBアプリや拡張機能だけとなります。

それでも最近のChrome WEBアプリはオフラインで動作するものがあったりWEB開発で使えるSSHターミナルやIDEなんかもあったりするので結構困るところは少ないかなと思います。

Chrome Family

Chrome OSの使い勝手

Chromebookを初回起動すると言語やWi-Fiの設定画面のポップアップがでます。そこで言語などの設定をしてChrome OSの規約に同意すれば、Googleアカウントのログインポップアップになります。ここでGoogleアカウントやGoogle Appsアカウントを入力してログインするだけでChrome OSの設定は完了です!またGoogleアカウントで2段階認証を有効にしていると2段階認証のログインが必要です。

規約
初期セッティング
ユーザアイコン

普段Chromeを使っている方だとChromeでGoogleアカウントにログインするとChromeアプリや拡張機能がインストールできる機能があるのはご存知だと思いますが、Chrome OSもGoogleアカウントでログインするとアカウントに紐付いているChromeアプリや拡張機能がインストールできます。普段使っているChromeの設定をそのまま活用できるのはホント便利です。

ログイン

Chrome OSのデスクトップ

Chrome OSはデスクトップを見た目がすごくシンプルになってます。シェルフと呼ばれるWindowsでいうタスクバーみたいなところにChromeランチャーとログイン情報があるだけです。Chromeランチャーは、WindowsやMacで提供されているものとほぼ一緒です。シェルフは、ランチャーに入っているWEBアプリのアイコンを固定化して表示したり、ランチャーから起動したWEBアプリのアイコンを表示したりする機能となっています。

カスタマイズ
ログインユーザ

Chrome OSのChrome

Chrome OSに搭載されているChrome(以下Chrome OS版Chrome)は、基本的なブラウジングなどの動作はWindowsやMacのChrome(以下通常版Chrome)と比べても大差ない状態です。Chrome WEBストアで配信されているテーマをChrome OSでも使えますし、WEBインスペクタも普通に使えたりします。Chrome OS版Chromeと通常版Chromeで一番違うところは、設定ページになります。Chrome OS版Chromeの設定ページは、通常版Chromeで設定できる箇所に加えハードウェアの制御の設定が含まれています。Chrome OSではハードウェア設定がChromeの設定ページに統合されており、WindowsでいうコントロールセンターやMacでいうシステム環境設定というものが存在しません。また設定ページも通常版Chromeと似たようなページ構成になっているので普段Chromeを使っている方には、とっつきやすさが半端ないです。

Chrome setting
Chrome Apps
オフラインアプリ

Chrome OSにおける日本語IMEは、Google日本語入力が使われています。なので基本的にアホな変換も少ないかなと思います。またキーマップもMS IME、ATOK、ことえりから選べるので主に使っているキーマップが合わせやすいです。

そのほかにもクラウドプリント、ハングアウト、Google Play MusicなどChromeでできることが結構できます。

クラウドプリント
ハングアウト
Google Play Music
画像編集

Chrome OSではファイルは基本的にクラウドに預けるような形になります。ファイラー自体はあってブラウザからダウンロードしたものが置いてあるフォルダとGoogle Driveにあるものが簡単に扱えます。逆にいうとそれ以外のDropboxやOne Driveといった他社のクラウドストレージはいまいち使い勝手が悪い状態になってます。ここらへんはほかのサービスももう少し扱いやすくなると嬉しいです。

ファイル検索
Google Drive

Chromebookの購入特典

Chromebookを購入すると購入特典として以下のものがついてきます。特典は以下の3点です。

  • Google Driveの100GB追加
  • Google Play Music All Access
  • Gogo in-air internet passes

そのうちGoogle Driveの100GB追加のみ日本で有効です。Google Driveの100GB追加は、2年間Google Driveの容量が無料で100GB追加になります。Google アカウントだと115GB使え、Google Appsアカウントだと125GB使えるようになります。Microsoft Surfaceを購入したときにつくOne Drive 200GB追加ほどのサービスではありませんが、もとのChromebookが安い分、無料で100GBも追加になるのはお得です。Google Play Music All AccessとGogo in-air internet passesは、アメリカ国内向けのサービスでGoogle Play Music All Accessは、Google版Spotifyみたいなサービスで月額$9.99かかるのが2ヶ月間無料で使えるようになります。ただGoogle Play Music自体が日本でやってないので特典自体が無意味です。Gogo in-air internet passesは、Gogoが提供している飛行機向けの無線LANサービスで12ヶ月間で12回分の無線LANサービスが無料で利用できるサービスです。こちらもアメリカ向けのフライトのみやっているサービスなので日本では特典を受けれません。

100GB Google Drive

Chromebookまとめ

2回にわたって紹介したChromebookですが、ネットメインの人には本当におすすめできるPCです。起動も速くて動作もキビキビ動きかつびっくりするほど安いPCなんてWindowsやMacではありえないです。最近はWEBでできることも増えてきてWindowsやMacでないとダメということも少なくなってきています。とくにWindowsでないとダメだという用途はVPCでなんとかなる時代になってきているのでそちらで代用できる場合は、WindowsでなくてChromebookを購入することをおすすめしますよ。

ようこそ